三鷹市のめざす将来像とその実現に向けた施策の大綱を示す『三鷹市基本構想』は、その基本目標に「人間のあすへのまち」を掲げ、これを「高環境・高福祉のまちづくり」によって実現するとしています。
「あすへのまち」という言葉には、現在の課題に対処するだけでも、たんなる願望を語るのでもなく、「次世代やその先の未来を見据えて、今できることに取り組んでいく」、そして「未来に向けて永遠に進化し続ける」という意志が込められていると、私は考えます。
私たちの生活の場である「まち」は、現在、様々な課題を抱えています。SDGsに言及するまでもなく、子どもの貧困の解消、農地の保全、健康や福祉の向上、教育環境のさらなる改善、ジェンダー平等の実現、再生可能エネルギーへの移行、働き方改革、デジタル技術の活用、インフラの老朽化への対応、買い物弱者の支援、フードロスやプラスチックごみ対策、ゲリラ豪雨や台風被害への対応、森や緑の保全など、取り組むべきことを挙げればきりがありません。
こうした中、私は「人間のあすへのまち」に向けて、「緑と水の公園都市・三鷹」をコンセプトとした施策を推進していきたいと考えています。今ある「緑と水」の点や線を面に広げ、市域全体を環境と調和した持続可能なまちとしていくこと、そして、「公園都市」として、新しいコミュニティや賑わいの創出、子育てや介護の支援、防災・減災などを含めた安全・安心の確保など、市民の皆さまが心豊かにいきいきと生活できるまちづくりを進めてまいります。
もちろん、市民の皆さまのニーズにすべてお応えするだけの財政力は、三鷹市にはありません。今必要な施策は何かを常に見極めていかなければなりません。三鷹市名誉市民で元市長の故・安田養次郎さんが現職の頃、市職員であった私に常々語ってくださった、「“選択と集中”による“オンリーワン”のまちづくり」という原点に立ち返りつつ、未来を見据えた取り組みを進めていきたいと考えています。
現在、令和2(2020)年からのコロナ禍により、これまでの常識が大きく変化するとともに、我が国の少子高齢化、国際情勢の不安定化、新しいテクノロジーの普及など、実に様々な要因により、社会の不確実性が高まっています。そのような時代、明確な「答え」のない時代だからこそ、より多くの市民の皆さまとともに「あすへのまち」とは何かを考え、具体的に描き、試行錯誤しながら形にしていきたいと強く思います。
ともに、「緑と水の公園都市・三鷹」、そして「人間のあすへのまち」に向けて、歩みを進めてまいりましょう。
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1954年(昭和29年)静岡県静岡市生まれ。
早稲田大学商学部を卒業後、
1977年(昭和52年)年に三鷹市役所に入庁、
企画部長、副市長等を経て、
2019(平成31)年4月の三鷹市長選挙にて当選(1期目)。
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