令和5(2023)年4月23日に執行された三鷹市長選挙で多くの市民の皆さまにご支持をいただき、おかげさまで市長としての2期目がスタートしています。

選挙期間を通じて私は、「あすへのまち三鷹をつくる“未来への投資”」と「地域の力を再生する“シン・コミュニティの創生”によって、「三鷹の新時代」を切り拓いていきたいと訴えて参りました。 「あすへのまち」という言葉は、市の将来像を展望する「三鷹市基本構想」にも謳われており、「次世代やその先の未来を見据え、今できることに取り組み、永遠に進化し続ける」という意志が込められています。そしてそのための投資として必ず成功させなければならない一丁目一番地の施策が、三鷹駅南口の再開発です。再開発エリアの中に「子どもの森 を創出し、ここを起点として市内全域に緑の広がりをつくっていきたいと考えています。「子ども」は「未来」の、「森」は「環境」の比喩とも言えます。豊かな環境の中で未来を担う子どもたちが健やかに成長するまち、ひいてはすべての市民の皆さまにとって暮らしやすく、魅力のあるまちの基盤をしっかりとつくりあげていきたいと思います。 まちづくりにとって何よりも大切なのは「人であり「地域の力です。一人ひとりを大切にするまちの風土を醸成しながら、三鷹の未来を共に考え・活動してくださる市民の皆さまを軸としたコミュニティの輪を広げ、人が「つながり」「支え合い」「活躍し」「集う」まちづくりを進めていきます。


ところで、令和6(2024)年3月には「三鷹市基本構想」の改正を、同年6月には「第5次三鷹市基本計画」の策定を予定しています。現在、その準備に着手したところですが、コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻、これらに起因する物価高騰などによって、私たちの生活は、これまでの常識が大きく変化するとともに不確実性が高まっています。そんな時代だからこそ、堅実な計画行政と、臨機応変で柔軟な行政運営を両輪としながら、子どもたちや次の世代が夢と希望を持てるようなまちづくり、市民の皆さまの幸福度が全体として向上していくようなまちづくりを進めていかなければなりません。 令和4(2022)年の10月から11月に市が実施した「市民満足度意向調査」によると、市民の皆さまの93.1%が三鷹市での定住意向を示し、市政に対する総合的な満足度は76.1%、三鷹市役所への信頼度は88.4%と、いずれも前回(4年前)の調査よりもポイントが上昇しています。しかし、これに胡坐をかくことなく、常に前を見ながら様々なチャレンジを重ねていきたいと思います。


もちろん、市民の皆様のニーズにすべてお応えきるだけの財政力は、三鷹市にはありません。未来のために今必要な施策は何かを「選択と集中」によってしっかりと見極めながら、「三鷹の新時代」に向けた市営運営の舵取りに全力を注いで参ります。


引き続きのご協力と応援を、よろしくお願い申し上げます。

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河村 孝

かわむらたかし

1954年(昭和29年)静岡県静岡市生まれ。
早稲田大学商学部を卒業後、
1977年(昭和52年)年に三鷹市役所に入庁、
企画部長、副市長等を経て、
2019(平成31)年4月の三鷹市長選挙にて当選(1期目)。

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